まだ薄暗い早朝、予約を受けていた釣り客の全員乗船を確認した後、船長は定時よりも早く出船することがある。船は港を出ていつもの
実績あるポイントへ向け走らせる。ポイント到着時の周辺海域には夜明け早々に先着の釣り船が魚探を見ながら太刀魚の反応を探して
東西南北を旋回しながら魚影の群れを発見すれば、直ぐに停船し釣り始める船。ピカピカ光る銀輪色の太刀魚が上がる
光景をみた他船、僚船にシーバ(無線)で連絡、群れを探して奔走中の釣り船集が無線を聞きつけ釣れたポイントへ急いで近寄って来る。
そこが本日の主なポイントになる。ポイントの潮上に船を立て前方スラスターを巧く調整、マイクでハイやってと水深&投入を指示する
船長のゴーサインに予め支給された冷凍イワシ一匹をテンヤ50号仕掛けに薄ワイヤーで巻き付けたものを投入、着底するなり即巻き上げ開始
軽いアクションをつけながらスローで巻き上げる途中、いきなりコッン!コッン!ガツーン!とアタリあるその棚が当り棚(タナ)
何メーターやと聞く相棒、ギューンと引き込むあの感触に魅せられ病みつきになった地元の釣り人たち。この時期、大阪湾での釣り魚では
最も人気あるスリリングな釣りである。釣り上げたタチウオを持ち帰りその日の内に近所の方々へ進呈すれば料理簡単で喜ばれる。
今期3度目の自由釣行はタチウオ釣り大好き人間の山中義憲さんを誘って出かけた。
今回は大潮回りの悪条件に苦戦しながら平均サイズは、前回よりも小型が多く10匹程度の低釣果で期待した目標を下回った。また行くぞ!
お世話になった:釣り船・松一乗合船
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